慢性リンパ球性白血病、および胆嚢粘液嚢腫
甲状腺機能低下、心肥大などの合併症の
漢方治療
症例・治療例
患者:M・シュナウザー / 8歳 / 慢性リンパ球性白血病
使用中のお薬
抗生剤、ホルモン薬、吐き気止め、ステロイド、利尿剤、心臓薬ほか |
ご相談内容
・2021年4月から嘔吐・下痢が続き体重減少
・6月に白血病と診断、骨髄検査・抗がん剤治療は望まない
・漢方療法による進行抑制とQOL向上の希望
対応と指導内容
-
主目的:進行抑制およびQOL(生命の質)維持・向上
-
基本処方(1ヵ月分)
-
漢方A 1日½包
-
漢方B 1日2錠
-
漢方C 1日1錠
-
漢方D 1日2錠
-
-
病院薬との併用指導(時間差投与、負担軽減)
-
投薬方法/割装・スポイト・投薬器など、さまざまな工夫方法を提案
その後のお客様からのご報告
1ヶ月目(21年8月)
・白血球1400→300台に低下
・食欲・元気回復傾向
・漢方処方継続
2ヶ月目(21年9月)
・腹水増加・肝腫大→漢方E(緊急漢方)3カプセル追加
・食欲不振するも徐々に回復
4ヶ月目(21年11月)
・投薬量の調整:ステロイド軽減に伴い漢方Bを増量
・全体量は継続
5ヶ月目(21年12月)
・食欲・元気維持、腹水コントロール継続
・漢方E再補充
6ヶ月目以降(22年~)
・腎機能悪化時に漢方Dを増量
・心臓肥大診断後も漢方Bでサポート
・甲状腺機能低下症発症時は投薬量維持
・2年以上にわたり、漢方A・Bを中心に漸減も検討しつつ安定維持
患者さんの病状 |
慢性リンパ球性白血病、および胆嚢粘液嚢腫、甲状腺機能低下、心肥大などの合併症 |
---|---|
効果に対する評価 |
本症例では、漢方療法の開始から1年以上にわたり、白血球数の大幅な改善、食欲・活動性の維持・回復が認められ、定期的な投与調整によりQOLを保ちながら長期生存が達成されました。肝・腎機能や腹水、心臓の負担にも漢方D・Eが寄与し、投薬量の漸減を目指しつつも安定した健康状態を維持できています。漢方単独または病院薬併用により、進行抑制とQOL向上が評価された症例です。
|