猫エイズ
猫エイズってどんな病気?
猫エイズ(FIV)とは、猫免疫不全ウイルスの感染によって起こる病気です。 人のHIV(エイズ)と同様に、免疫機能の低下によってリンパ腫や肉腫などの病気にかかったり、 食欲不振や口内炎、貧血や下痢、発熱などの諸症状を引き起こします。
猫エイズの治療方針
猫エイズは、伝染性腹膜炎や猫白血病と同じようにウイルス性の病気です。 ウイルスを持っている状態(キャリアー)と、ウイルスが活発になって発症している状態、 それぞれ別々に考えて治療を行います。
1. ウイルスに感染している状態(キャリアーとよばれます)
猫の免疫力を向上させ、ウイルスの発症を遅らせることに主眼を置いた処方を考えます。まだ発症していないので、猫ちゃん自身は健康そのものに見えますが、 元気に長生きしてもらえるように、ウイルスが活発にならないようにさせることが大切です。
2. 発症している状態
口内炎、食欲不振や体重減少、体力低下や元気消失、微熱や下痢などの症状を少しでも緩和してあげること 病院で処方された薬の副作用の負担を減らしてあげること 猫ちゃんが少しでも楽に余生を過ごせるようにすることを目的とした治療を考えます。
猫エイズになぜ漢方薬を使うのか?
残念ながら猫エイズも、現代医学では未だに不治の病です。ですが、白血病や伝染性腹膜炎と同様に完治しないと良くならないという考え方ではなく、感染した状態(キャリアー)を保ったまま、いかに発症させないようにするかという前向きな考え方がとても大切です。
発症を遅らせるためには、体の免疫力(抵抗力)を上げて、他の病気の併発(二次感染)を防ぐ必要があります。また、症状の衰弱させないように守る必要もあります。 猫エイズの進行を遅らせ、少しでも長く、楽にさせてあげたいという飼い主さんの気持ちを考慮した漢方併用での治療を考えます。猫エイズでお困りの飼い主さまは、是非一度ご相談ください。