難治性皮膚疾患  アカルスの漢方を使った症例の1例

最初アトピー性皮膚炎といわれたらしいが、アドバイスにてアカルスが陽性と出た症例。
いずれにしても難治性皮膚疾患で、通常の治療だけでは、治りにくく、かなり時間がかかるため患者さんには辛い病気です。
しかしながら、漢方を使ってうまくいった中の症例を1つご紹介いたします。

2006年11月25日に初めてメールにてお問合せがありました。

【病名・症状】 獣医師の診断では、アトピー性皮膚炎と言われています。

【患者】
ごん太 / 雑種(柴系)オス / 11歳 / 11kg
【使用中の薬】
マルチミネラルの錠剤を1日1錠と、現在、膀胱炎の抗生物質を1日2錠服用中です。また、アミノ酸を1日2錠飲んでいます。
【ご相談・ご質問】
子犬の頃から皮膚が弱く、年齢とともに酷くなってきました。
現在は、お腹全体と、背骨に沿って大きく数ヶ所脱毛して皮膚が黒くなっています。また、常にかゆみが酷く、かいています。
外耳炎や膀胱炎になりやすく、今、血尿が出ています。こちらは、抗生物質を与えるとよくなりますが、皮膚に関しては、一進一退で、最近は以前よりも酷くなっています。食事は、一年前より、ドッグフードをやめて玄米と野菜を中心に与えています。
何か良い漢方薬があれば教えていただきたいと思い、メールしました。よろしくお願いします。
【処方】
アカルス検査を指示したところアカルスは陽性で、疥癬と真菌は陰性とのこと。
漢方1種類(12月13日に処方)。また、近所の病院から次の薬が処方。
  • アカルス用内服水薬(1日0.45ml)
  • 皮膚痛改善シャンプー  セデルシン(1週間に1回)
  • セファレキシン250mg(1日2個)←4〜5日前に血尿が出たため
【経過】

(06.12.28)
アカルスの治療を始めて17日目(12月13日)の写真と、漢方を与え始めて14日目(12月28日)の写真を送ります。
毛の状態はかなり良くなってきました。アカルスの治療は、まだ検査をしていないので継続していますが、抗生物質(セファレキシン)は12月21日で終了しています。

■漢方服用前
漢方服用前の写真
写真のように、かなり重度な様子が伺えます。

■漢方服用2週間後
漢方服用2週間後の写真
少しづつ改善の兆候が見え始めてきました。

■漢方服用1ヵ月後
漢方服用1ヵ月後の写真
毛の量が増えてきて、さら改善の様子が伺えます。

■漢方服用1月半後
漢方服用1月半後の写真
一月半で毛も生え、漢方治療もうまくいきまして「ごん太くん」も喜んでいることだと思います。

【結果】

アトピー性皮膚炎といわれて長く治療を行なっていたが、当院に写真を送って頂き、難治性皮膚疾患の一つであるアカルスを疑ってみた。
アカルスの治療は長期間かかり、なかなか完治が難しいが、漢方との併用で短期間にてこのような成果が出て患者さんのためにも貢献できたことと思います。
しかし、油断はせずに漢方は半年は続けて頂く事が、ごん太くんの健康と毛並みと飼主さんとの豊かな生活に必要です。アカルスやその他の皮膚病のような難治性皮膚疾患は獣医師として、飼主さんにはあせらずにじっくり漢方と取り組んでいただきたく思います。

「患者さんの病状」 : 非常に改善
「効果に対する評価」 : 非常に改善

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