私と犬、癌(がん)との戦い!
私は、獣医として長らく悩んでいました。
犬や猫の末期癌になると、今の獣医師では手術や抗癌剤などでは体力が消耗し、早く亡くなってしまう患者さんが多くいたからです。
『犬や猫の末期癌の患者を目の前にしたとき、なにかいい薬はないかな?』
『副作用のない薬で癌(がん)にきく薬はないかな?』
いつもそんなことを考えて、獣医としてもんもんとした日々が続いていました。
過去に色々な制癌剤を使い、「脱毛」・「嘔吐」・「腎不全」・「食欲不振」・「急死」等々、いろんな副作用に患者さんが苦しむのを、目の前にせざるを得なかったからです。

- ぐったりしたり、苦しみ、悲しそうな声を出す犬や猫の患者さん。
- 腹水でお腹がパンパンだったり、脱毛して哀れな姿になった犬や猫の患者さん。
いったいどうかなる方法は無いのか?それを探していたのです。
一進一退の治療
まずは、民間療法で犬や猫の癌(がん)に高級外車並みの金額をかけていろいろ試してみたのです。
「温泉水」・「アルカリイオン水」・「酸性水」・「わき水」・「アガリスク」・「てんぐ茸」・「はなびら茸」・「レイシ」・「さるのこしかけ」・「黒酢」・「もろみ」・「酢卵」・「プロポリス」等々、たくさんです。みなさんもご存知の物が多いでしょう。
しかし、どれもあまりぱっとしませんでした。
ある日、膀胱癌(ぼうこうがん)のラブラドールが来院しました。
この患者さんは、2年間ほど膿のようなオシッコをたらたら垂れ流して、自分の意志でオシッコをすることができませんでした。この患者さんに対して、まずは「消炎剤」・「抗生物質」の治療を施しました。幾分かは改善しましたが、それ以降は一進一退でした。
漢方治療との出会い。漢方のすばらしさ!
そこで、教わったある漢方を試しに、というか藁にもすがる気持ちで使ってみたのです。
そうすると、一週間目には、肉が溶けたようなオシッコが出て、その後きれいなオシッコが自分の意志で出るようになり、一ヵ月後には約2センチもあった膀胱壁も正常になり、癌組織も消えてしまったのです。
これは奇跡だと感じたのです。
なんなんだ?この漢方は?と思ったのです。
しかし、唯一つの例だけでは偶然かも?と思い、それからいろんな犬や猫の末期癌の患者に試してみました。
「肺癌(はいがん)」・「肝臓癌(かんぞうがん)」・「腎臓癌(じんぞうがん)」の3つの癌におかされたシュナウザーは、肺癌は消失し、あとの癌は進行がストップして、現在3年元気に暮らしています。

また、肩に子供の頭ほどの肉腫ができていた患者に使ってみたら、10日目ごろに患部がブワブワになり、自壊して1ヶ月後には無くなってしまいました。
すばらしい!!これが自分の求めていた治療なんだ!
そう思ったのです。
今後の研究テーマ
しかし、いい話ばかりではありません。ぜんぜん効かなかった例もたくさんあります。
「膀胱癌(ぼうこうがん)」「前立腺癌(ぜんりつせんがん)」「肝臓癌(かんぞうがん)」、劇的に効く場合とほとんど効かなかった場合がありました。

- この違いはどこからくるのか?
- 患者側の免疫能力の違いからくるのか?
- 癌のステージの違いなのか?
まだわからない点が、いっぱいあります。それが、今後の私たちの研究テーマだと思います。
しかしながら、これ(漢方)を使ってよくなった犬や猫の患者さん、生命の質が向上した犬や猫の患者さんがたくさんいるということは、獣医として生きがいに思っています。
今後、このように漢方を扱っていく獣医さんが世の中に増えていくと、犬や猫などのペットにも有用じゃないだろうか?と思います。

